感染管理認定看護師の需要と求められるスキル

医療が高度化したことで、特定の看護分野に熟練する看護師のニーズが増しました。そのため、経験があり高い水準の看護を実践できる人材を資格制度化し、「認定看護師」とする制度が出来上がりました。「感染管理認定看護師」も、2000年から認定看護師の1つの分野として発足しています。

感染管理認定看護師は、主に感染管理を必要とする比較的規模が大きい病院や、感染症専門病院などで活躍しています。近年では、世界的なパンデミックが頻発していることから、中小の医療機関でも感染管理認定看護師を配置する動きが広がっており、今後さらに活躍の場は拡大すると推察されています。

感染管理認定看護師は、院内の組織全体の感染管理を行い、組織全体が安全に機能できるよう見守る立場にあります。幅広い感染症に関係する知識に加え、職種を超えた働きかけが必要となるため、コミュニケーションスキルも求められます。

そんな感染管理認定看護師になるためには、日本の看護師免許を持ち、実務経験が5年以上、そのうち感染管理の分野で3年以上あることが求められます。そして6カ月以上、教育課程を認定看護師教育機関で受ける必要があります。教育課程を修了後に試験が行われ合格すれば、晴れて感染管理認定看護師になることができます。なお、合格率は90パーセント以上となっているため、資格取得条件を満たした方であれば、それほど難しい試験ではないことが窺えます。

パンデミックが世界を脅かしている現代において、感染管理認定看護師は非常に重宝される存在となるでしょう。社会のニーズに沿ったスキルを身につけて、人々に貢献したいと考える看護師は、ぜひ資格の詳細を調べてみてはいかがでしょうか。看護師としての役割や資格取得のための情報が以下サイト(http://study-nurses.com)に網羅されていたので、こちらもアクセスしてみてください。